最低限知っておきたいビジネスマナー

ビジネスマナーの重要性

近年、マナーが軽視されている傾向が強まってきています。
元々、マナーというのは社会にでる前にしっかり身につけるものという考えが当たり前だったのですが、最近はそうでもないようで、あまりにも礼儀知らずな若い人達が増えています。

これはインターネットの弊害と言ってもいいかもしれません。
ここ10年ほど、インターネット上でのマナーは最悪な状態が続いています。
特に最近では、特定の掲示板、特定のサイトのみではなく、あらゆるサイトで傍若無人な言動を行う人達が急増しています。
また、学校でのいじめに「裏サイトでの中傷」という大きな項目が加わりました。
学校の生徒や教師を名指しで中傷するような行為が頻繁に見られるのです。
日本における若年同の礼儀作法というものは、地に堕ちた状態といわざるをえません。

ですが、社会人となると、そうも言っていられません。
横柄な態度や言葉遣いをすれば、仕事はなくなります。
就職難のこの時代、そのような事で世間を渡っていけるほど、今の社会は甘くありません。
いつまでも若い時のようにはいかないということです。

そういう事もあり、現在至る所でビジネスマナーの重要性について説かれています。
ビジネスマナーをしっかり学ぶ事で、他と差をつけようという事です。
本来は身についていて当たり前の物で差をつけるというのもむなしい事ではありますが、現実として有効である以上は利用すべきです。
すこしでも就職に有利なものを身につけたいという人。
常識ある大人となって、仕事をこなしたいという人。
一刻も早く出世して、お金を稼ぎ地位と名誉を築きたいという人。
そういう人は、社会に出る前からビジネスマナーを完備させておきましょう。

ビジネスマナーの基本は挨拶

何事にも、基本というものはあります。
それはビジネスマナーであっても例外ではありません。
そして、ビジネスマナーは特に基本が重要と言われています。
では、その基本とは何を指すのでしょう。
それは、挨拶です。

単純に挨拶ができるかどうかというのは、家庭や学校での教育がほとんどのウエイトを占めます。
育った環境次第では、全く挨拶をする習慣がなく、なかなかはきはきと言えない人もいるでしょう。
そういう場合は、自己啓発クラスの革命を起こしてでも挨拶ができるようにならなければ、社会ではとてもやっていけません。
挨拶をしっかりしなければ、社会ではまず相手にもされないのですから。

では、ビジネスマナーにおける挨拶というのは、基本的にはどのような言葉遣いなのでしょう。
大体の目安ですが、午前11時までは「おはようございます」、11時以降は「お疲れ様です」「こんにちは」、退社する際は「お先に失礼します」、退社する人に対しては「お疲れ様でした」というのが基本です。
もちろん、立場が違えば言葉遣いも違ってきますし、中にはどんな時間でも「おはようございます」が基本の世界もありますが、まずはこれらをしっかり使うことがビジネスマナーの基本と言えます。

挨拶はコミュニケーションにおける出発点であり、第一印象を決定付けるものでもあります。
つまり、あらゆる局面において、この挨拶がはじまりであると言えます。
挨拶ができないだけで自分を低く見られることに憤りを感じる人もいるようですが、実際問題、挨拶にはその人の礼儀が全て集約されています。
これをしっかりできなければ、社会から締め出されてしまうことさえあるのです。
必ず、挨拶はしっかりと、はきはきと言えるようにしましょう。

身だしなみは心を表す

社会人として、身だしなみは非常に重要です。
外見で人を判断するな、という教えをよく年配者が説きますが、実は年配の方々が一番外見を気にします。
この矛盾はさておき、実際問題、外見で人は判断されます。
どういった服装なのか、髪型はどういった風なのか、アクセサリーは、ネクタイは、靴は……あらゆる部分が評価の対象です。
そしてこの傾向は、ビジネスの世界ではより強くなります。

外見というのは、例えば顔に関して言えば生まれつきのものが大半を占めます。
ここに関して、ビジネスの世界でどうこう言われる事はありません。
しかし、それ以外の部分に関しては、全てが評価対象と考えて良いでしょう。
その中でも、服装や髪型といった身だしなみはとても重要で、これによって第一印象の大半が決定するといっても過言ではありません。

身だしなみというのは、外見ではありますが、実際にはその人の内面を映し出しています。
特に、マナーをきちんと身につけているかどうかは、言葉遣い以上に身だしなみに現れます。
スーツやネクタイの色や質、髪の色、アクセサリーの大きさなど、どの程度まではマナーを遵守しているのか、というラインをしっかり把握している人ならば、それを越える事はありませんよね。
逆に言えば、ビジネスマナーを理解していない人は、その一線を越えてしまいます。
そうなると、なかなか周りの理解を得ることはできないでしょう。

人に合わせるのが嫌い、というビジネスマンが増えていることは間違いありません。
特にIT産業においてはよく見られる傾向です。
しかし、スーツが嫌いだから着ない、という人は、まず成功を継続できません。
嫌いな事に耐えられない性格の人は、いつか破綻する。
世の中そういうものです。

トクナビ